佐渡日本選手権2019
篠崎レースレポート
〔レース名〕
日本ロングディスタンストライアスロン選手権
〔日時〕
2019年9月1日
〔レース距離〕
S2km、B108km、R21km
【結果】 4位
〔レース内容〕
今回も朝食はショッツエナジージェルのみを取る事にした。糖質を効率良く、胃腸に負担なく摂取出来るという事と世界どこに行っても同じ物でレースに臨めるという事にメリットを感じている。まずはレース3時間前の朝食としてカフェイン入り2本を含む6本のショッツエナジージェルを飲んだ。
レース会場に着くと6時スタートの佐渡Aタイプがスタートした。おおよそ半分の距離となる日本選手権は7時20分のスタートなので準備の時間は十分にある。このレースはトランジッションも一箇所なのでバイクの道具もランの道具も同じ場所に設置をする。
BMCのブルホーン部分にPOCセレベルを引っ掛けて風が吹いても落ちないようにする、ゼッケンもバイクから必要なのでランポケはPOCの中に入れておく、ランシューズは4分切って走るつもりなのでクラウドフラッシュを履く事にした。
毎回バイクボトルは3本、エネルギーボトルショッツ10本とちょっと水、塩ボトルエレクトロライトパウダー10本、給水ボトルエレクトロライトパウダー1本補給食はこれで全て。
7時10分日本選手権の部召集。
入水チェック、クラゲはいないようで一安心
今回レースナンバー3番という事でスタート位置も3番目に決める事が出来た。1番2番の選手が右端を選択したので囲まれたくないという事で一番左端を選択した。
7時20分スタート
始めの50mは膝から腰の深さが続くので泳ぐよりもドルフィンスルーで丁寧に進む、あまり激しくやると結構息が上がるので丁寧に。なぜかいつもドルフィンスルーは得意らしく前の方で泳ぎ出す事が出来る。
まっすぐ沖に900mその後右方向に200m泳ぎ浜に向かって900m戻ってくる2km。波というよりはうねりのある海で泳ぎづらいコンディションだった。前日までかなり雨も降っていたので川の増水で透明度もかなり悪く前の人についていくのもヘッドアップが必要なくらいだった。今年のレースはどこのレースでも比較的例年よりも相対的なスイムタイムが上がってきているので泳ぎながらちょうど良いペースの集団があれば入るし、なければ淡々とマイペースで泳ごうと思っていた。
200mくらいで後ろから抜かれた数名が同じ様な泳力だったので無理せずフォームを整えながらついていった。4人の集団で縦一列だったが集団の更に前の選手を追っている様で一定のペースで牽制も無く進んでいった。途中ブイやAタイプの集団を抜く時にスピードの変化もあったが冷静に集団の中で泳ぐ事が出来た。
スイムアップ、最後まで4人で泳いだ。息は上がっていたがトランジッションも素早く走れていたのでT1は順位を上げてバイクスタートをした。ガーミンは自動ストップの設定にしてあるのでバイクスタートと共に自動でリスタートしてくれる。
あらかじめトレーニングで目標パワーNP278wを決めておいたのでスピードよりもパワーを注意しながら前半平地部分をこなしていく。最初の10kmで5、6人抜いて自分のスイムタイムが比較的良かった事がわかり一安心。10km地点で前を行くのはおそらく2人だろうという推測と応援からの情報で6分差という事で一気には追いつけないので予定通り淡々とマイペースに進む。
スピードは追い風という事もあり平地で時速42〜43km/h出パワーも目標値としているNP278wを上回りNP280wちょっとで進んでいたので捕まえられると安心して漕いでいた。10km、20kmと進んで行ってもそこからは誰にも合う事が無く50km手前くらいでやっと1人背中を目で捉える事が出来た。50km過ぎで追いつき、少し同じペースで走り、60km地点あたりで追い抜き、また単走になる。その時点で先頭とは6分のまま、差が詰まらない。バイク後半はアップダウンが多く脚が残っている選手とそうでない選手にかなりのタイム差が生まれる。上りに備えて今回は前39の後ろ27を用意していたので急な坂も全て回して上る事が出来た。しかし後半に入ってから目標としていたパワーから少しずつ低く離れていくようになり、無理になら出せそうではあるがランが走れなくなると思い重いギヤを踏む事が出来なかった。
80km地点からの長い上り坂で一度抜いた3位の選手に抜き返され3位になり、結局この選手と一緒にトランジッションまで帰ってきた。結局バイクはAveパワー243w、NP261wとだいぶ落とした内容となった。
ラン21km
走り始めはてが痺れていて、酸欠なのか、低血糖なのかも分からず走り出した。気温が暑い感覚はあったがバテバテという事ではなかったのでしっかり走れるといったスタートだった。ガーミンでペースを見ると始めの1km4分5秒、だいたい目標としていたのが3分45秒から50秒だったのだが、まず始めは4分くらいでいいだろうという気持ちでスピードをキープする。2kmの通過4分6秒まぁまずまず。脚が走る感覚になってくれば少しタイムも上がるだろうと感覚は変えずに走る。3km手前。いきなり脚を攣る。攣りかけでは無くしっかり前腿とハムストを攣ってしまい完全に止まってしまった。叩いたりしながら早く治れと祈るも1分2分と時間が過ぎでいく。焦るも動けない。少しずつ脚が動かせるようになりどうにかエイドステーション、とにかく塩をとただの塩を辛いくらい取って走り出す。感覚はそれまでと同じ様に走るも攣った影響か、自分でセーブしてしまっているのかわからないが4分30秒ペースまでしか上がらなくなってしまった。ランコースは途中田んぼ畑の中を走る区間が数キロあるのでそこを走る時は特に暑さを感じる。前を追うにはかなり厳しい状況、後ろも全然来ない、一人でランコースを走った。ラン後半もペースは変わらずむしろ少しタイムを落として4分40〜45秒くらい。後ろが少しずつ迫るも今やれる事は自分の中で最速で走るのみ、応援をもらいながら頑張るも4位に順位を落としフィニッシュとなった。佐渡日本選手権の自己最高位ではあったが自分の見せ場であるバイクでしっかり存在感を出す事が出来なかった事、予定していたランからだいぶ落としてしまった事が悔やまれる。今シーズン通して潰れず、コンスタントにタイムを向上出来ているのはある意味安定感かもしれないが、もう少し高いレベルで安定してもらいたい。
もうすでに現在は次の目標に向かってトレーニングをスタートさせている。ズバリ安定感はそのままにレベルを上げて戦える様にだ。今年で36歳決してもう先は長くない、しかしまだ自分の可能性を出しきれていない。自己ベスト更新をまた来年もする、そこに優勝もついてくるだろう。
トライアスロンは全ての人が頑張っていて応援する力は残っていないかもしれませんがトレーニングの励みになる様な報告が出来る様に頑張ります。やはり応援よろしくお願いします!!
篠崎友